エンディングノートの作り方
エンディングノートは言わば遺言ノートという意味ですから、これまでの人生を振り返り思い出や記録を残すという意味と、自分の将来(介護や認知)の状態になった際の希望、そして自分の死後の葬儀や遺産の分配についてまで記入する事が大切です。そんなエンディングノートの作り方を紹介します。
正に自分の最後の正直な気持ちを綴る大切なノートの作り方です。
エンディングノートの主な記入項目を紹介します。
1. 今までの歩んできた道
氏名、生年月日、学歴、職歴、血液型、出生地、本籍、資格
今までの私を振り返ってみる
記念日
父母の誕生日、結婚記念日、配偶者の誕生日、子供の誕生日
家系図
配偶者への思い
家族への思い
趣味とその仲間
友人。知人の連絡先
病歴(既往症、持病)
エンディングノートの基本になります。できるだけ正確に記入しましょう。誕生時から現在迄の年代ごと思い出やエピソードなどを年代別に書く。思い出した時で良いので、当時の気持ち等を添えておくと良いでしょう。正しい作り方というのはありませんが、自分の気持ちに正直に記入するのが良いノートの作り方ですよ。
2. 今後の行く道
介護が必要になった時の対応
介護を頼みたい人、介護をしてもらいたい場所、希望をする事
入院が必要になった時の準備
寝間着、履物、洗面・浴用道具、タオル・タオルケット、洗濯用洗剤、
化粧品(女性)ハンガー、筆記用具、趣味の物
これからしたい事
これからの生活に対する心構え
家族に対して、社会に対して、自分自身の生活に対して
キャッシュフロー表の作成
収入先、支出先の記録
ここでのポイントは認知症や病気になった際に自分がして欲しい対応を記入します。お金に関する事も誰にどうして欲しいと具体的に記入しましょう。
3. 伝えておきたい財産
私の蓄え
動産、株式等の一覧
住まいについての覚書
自宅、自宅の火災保険・地震保険、その他の不動産
生命保険・損害保険の覚書
生命保険一覧、個人年金一覧、損害保険一覧
公的年金の覚書
年金の加入状況、
住宅ローン、その他の負債の覚書
クレジットカード、ショッピングカードの覚書
各書類の収納場所。
主に遺産相続とも関係してくる重要な事項です。嘘偽りない記録を記入します。エンディングノートの作成を機に重要書類や目録等を整理しておくのも大切でしょう。
4. 万一の時の準備
尊厳死と延命に関する私の希望
病名と余命の告知について
延命治療について
脳死状態になった時の臓器提供について
献体について
余命を告知されたときにしておきたいこと
葬儀・戒名に対する希望
生前予約・生前契約をしているか
葬儀の際に望む事
お寺、葬儀の場所、納骨の場所等
正に遺言と同義ですね。これだけはしたいこと、費用はどうするか?遺影の準備はしているか?
戒名・法要に対する希望も今思う事を記します。万一 意識が無くなった場合に エンディングノートを見れば家族等が本人の希望を知ることができます。
もしもの時の連絡先(子供と離れて暮らしている場合等に大切です)
お墓と仏壇に対する希望/仏壇・お墓の準備/お墓参りのときの希望/遺言に関する覚書/遺品についての希望/形見分けについて
これらは意外と家族にも真意を伝える事ができない事柄です。言葉で語るのが恥ずかしかったり、言い出しにくかったりしますのでエンディングノートに記しておきましょう。
5. 事前に知っておきたい事
葬儀の準備と葬儀の流れ
葬儀後のお金の整理
健康保健、公的年金証書の所在と清算手続きに必要な書類。
4と同様ですが、エンディングノートに記しておくことで希望を伝えたり、家族が困らないよう配慮しておきましょう。
ちなみに老人ホームにて生活されている方、在宅にて生活されている方どちらもイザという時がやってきます。エンディングノートに限らず遺言や後見制度の利用といった自分の判断を伝えることができなくなった時の準備は必須ですよ。息子さんがいる方でも息子さんが期待通りの世話や死後の対応をしてくれるとは限りません。残念ながら・・・ 通夜のマナー